永久的に太り続けるのではないか…っていうのは幻想だと回復者たちは語る





「結果」には必ず「原因」があります。欲しい結果に結びつくような、
「行動」という原因の種を蒔かなければ、結果の芽が出るはずはありません




結果=摂食障害で苦しんでいる。

原因=痩せ願望、低血糖症、コントロール願望、対人関係ストレス

















Q:きちんと三食食べ始めて太っていく場合、どう考えれば良いのでしょうか?





不安だよね。



体重増加は脂肪だけじゃないってわかっていても、
このまま体重増加が止まらなかったらどうしよう?って
泣きたくなるよね。




でもね、今まで、長年極端な栄養不足を続けてきたのなら、
すでに脳は飢餓を前提として指令を出す省エネモードになってるってことだよね?
時間をかけて省エネモードにしてしまったのなら、
バランスよく食べた途端、直ちに代謝がよくなって直ちに痩せるなんて、魔法のようなことは起こらないの…。



今度も時間をかけて治してあげる必要がある。




食べ始めてすぐは、またいつやってくるかわからない飢餓に備えて
最初は脂肪を多めに蓄えておこうとするので太ります。


でも。そこでびっくりして飢餓ダイエットに戻っては同じことの繰り返しです。


ますます太りやすくなるだけです。



定期的に栄養を送り込んであげて「飢餓はもうやってこない」ってことを脳と身体に教え込んでいくしかないのです。


脳が安心して省エネ体勢を解いてくれるころにむくみも引いてくるし、
増えた体重も自然と減って、食欲も落ち着いてくるよ。





覚えていて欲しいのは、最初に急速に体重が増えることもあるけど、
そのスピードでどこまでも増え続けるわけじゃないってこと。
必ず上げどまりがあります。そこからゆっくり減っていくよ。



体重が増えると言うことは、その内容が脂肪であれ、筋肉であれ、
基礎代謝も上げるということなのですから。


この一時的な増加期間を乗り切れば、その後の人生、
ちょっと食べただけで何キロも増える体重におびえる必要のない体が手に入るのだから、
乗り切る価値はあると思います。



(作者: ステップあや
メーカー/出版社: 主婦と生活社 )参考引用






ステップあやの食べて痩せた!最後のダイエット

ステップあやの食べて痩せた!最後のダイエット












食べる事に関しても、食べたらもうだめ、
最低っていうより、食べた後に、
あー食べちゃったけど美味しいって思えたら
同じ過食でも全然気持ちが違う。






たしかに食べ過ぎてもその後に「おいしかった」と思ったら、
それは過食という”症状”ではなく、
おいしかった”食事”になる。












食べたい時に食べたいだけ食べても、
そうそう簡単に太るもんじゃないよ人間って。
際限なく太るのではないのかという恐怖は幻想なのだ。


摂食障害という状態は、
意志の力で身体を過度にコントロールしようとするところに生まれる。
ここには”自己”と”身体”の分離があり、
”自己”による”身体”への不信がある。



コントロールを手放しても大丈夫なのだという身体への信頼。
身体は敵じゃない。コントロールしなければ暴走していくような無知なる存在でもない。
身体には叡知があり、それは私達に様々な形でメッセージを送ってくれる。こうした回復者たちの語りが、
太る事への恐怖を抱えて過食と嘔吐を繰り返している人々に
もっともっと広く知られていけば良いと思う。





(作者: 中村英代
メーカー/出版社: 新曜社 )参考引用


摂食障害の語り―「回復」の臨床社会学

摂食障害の語り―「回復」の臨床社会学