自分を諦める。そして諦めない


「過食の為に働いてる自分にウンザリ
 仕事休んで、こんな時間までひたすら食べて、ひたすら吐いて…
 吐いてるのに着実に増えている体重。
 吐いてる意味あるんだろうか…
 過食嘔吐が止まる薬ってないのかな?」




「太らない身体を下さい。
 それか食べても、ちゃんと吐ける体質を…」










確かに短期的には嘔吐することで
消化を半分くらいはカットできているし
胃に食べ物を入れているという感覚から逃れる事が出来る。



しかしながら、中長期的に見れば悲しいけれど
吐いても太りますよ。




だって吐けば吐くほどに身体が飢餓状態になって
食べ物が欲しいって脳に要求するようになるんだから。
食欲は絶対に消えてくれないし、身体は生きようとするから
エネルギー、つまり食事を求め続ける。


それに勝とうというのは、
人間という生物に戦いを挑んでいるようなもので
絶対に勝てる見込みのない耐久レース
です。
終わりのない、そして勝利なき闘い。



どんなことでも努力でどうにかできるっていうスキーマ(認知)を
持っているからなのかもしれないけれど、一人の人間が、脈々と受け継がれてきた人間という個体の生命維持の方法に
逆らう事などできるわけがない。
仮想的有能感に浸っているんじゃないでしょうか?






過食嘔吐を止めるのは自分の意思です。





何か、モンスターみたいなのが自分の中にいて嘔吐しろ!って
せまってくる感覚は分かる。





しかしながら、吐いているのは自分でしかないし、
吐けるように食事をしているのも、また自分なのではないでしょうか?




吐いてるのは意思、自発的な行動であると言うこと、
自分の責任で自分が行動していると言う事を
もう一度確認すべきではないでしょうか。






身体は食べ物を拒絶などして居ない。
多少、胃腸に不具合を覚えるかもしれないが
身体は身体の機能をしっかり果たそうとしてくれている。




だとすると、過食嘔吐を止めるのは薬ではなく
自分の意志なのでは。






意志を導くのは考え方。


考え方っていうか、
食べたら=吐く
吐いたら=痩せる

みたいな自分にとって都合の良い捉え方を是正して
現実を学んでいき、理に叶った生き方をする必要が
あるのではないでしょうか。














それから、あの、吐けないってのは
嘔吐型の人間はパニックに陥るシチュエーションなんですけど、
人間の身体って本来そういう風には出来てないですよね





人間の限界を感じる事が必要なんじゃないかと思うんです。


吐かないのが人間として普通なんだってことを学び直して
定着させなければならない。




あと、恐らくですけど太る事はいつまで続かない。




 太るかもしれないけどしっかり自分を満たしてあげれば
そこそこでとまる。けど、それでも多少は体重は増加するのは避けられない。
そういう意味では自分の限界、人間の限界を死って受け容れることが必要






■まとめ





人の悩みなんての原因は
自分の思い通りにならないってことだ



理想と現実の矛盾した思いに踏ん切りが付かない。



これだけなんだ。





頑張りたいけど頑張れない
叶えたいけど叶わない。
矛盾の中でどうにも動けなくっている状態なのだ。




現実を動かせないなら、自分があきらめるしかない。



この悩みのケース、というか過食衝動をどうにも出来ない人は
諦めるしかないのではないかと思う。




限界を知って現実の中で現実に沿った中で出来る限りの努力をする。
諦めてはじめて、見えてくるものがある。自分にはコントロール出来ない自然とか生命の偉大さを
謙虚に受け止めてみるのは
諦めでもあるけど自分の可能性を広げるチャンスでもある。




人間の意思とか努力でどうにかなる部分へ注力して努力をしていけばいいんだと納得が出来るから。