元通りはイカン!

精神病を”故障中”と捉えてはイカンです!1


故障したものは修理するでしょ?
修理って壊れた部分を元通りにすることでしょ?



元通りはイカンです!!



だって、元通りってことは、また病気になる生き方を繰り返すしてしまうことだから。













元通りに修理するのは
精神病を引き起こす生き方を繰り返す自分のままで生きていかなきゃいけなくなり、再発の可能性が高くなる。


だから、自分を取り戻すってのは
発症の前の自分の状態に戻る事ではなくて、
病気になりにくい生き方を身に付けた自分、
つまり自分の限界を超えた生き方をしないように
自分の日常を構成している要素を見直すことであり、
ある意味で自分を生まれ変わらせる
ことなのだ。















たとえば、
ストレスを耐えるだけだった自分から
ストレスを発散させる方法を見につけること。




感情をうまく表せなくて、
言いたい事を言えない自分にモンモンとしてしまっているのなら
自己証言という武器を獲得していく事。



また、弱い自分が嫌いで、強い自己否定のキモチから病気が発生しているとしたら弱い部分があるのが人間なんだ、という認知システムに刷新していくこと。



あるいは、
正しい努力の重ね方を知らずに
ただ頑張る事を目的とした頑張りを繰り返していたのなら
成果に結びつきやすい努力の方法を身に付けること。














いずれにせよ”限界の超えた生き方”に共通する事は、
負担が掛かるような生き方を知らず知らずに身につけて
それを疑うことなく続けて生きて、限界を迎えてしまったということだ









必死になって自分を抑えて耐えて努力してっていう
ガムシャラさを前面に生きてきて人生が止まってしまったとしたら
必死の中身を見直していかないといけない。




よく「頑張れ」と大人は言うけど、頑張ることなんて実は簡単なことで
どう頑張ればいいかわからないから苦しいのだ。








頑張るという精神論ばかりで
何に向かって何をすべきかという本質の部分を
まったく教わっていない。


生産的な頑張り方を教えられずに
ただ時間を掛けて苦労することががんばることだと
教えられてしまって忠実にその通りに生きてしまった、
忠実に再現できるだけの強さを持っていてしまった。



それが苦しみの元凶ならば、
もっと楽な生き方にチェンジしていけばいい。








ガムシャラに生きるのは
つらい生き方を知らず知らずのうちに身につけている可能性もある。
それを矯正すればもっと生きやすくなる。


生き方という”フォーム”を矯正する事で、
少しずつ新しい自分が身に付いていく。





自分で編み出した生きにくいフォーム、
大人たちに押し付けられた生き方(フォーム)でずっと生きてきた。


このフォームを変えていかないことには
どれだけ自分を取り戻しても、結局は同じような痛みを同じように感じることになってしまい、再発の可能性は軽減されない。



そう考えていくと自分を取り戻すっていうのは
修理ではなく「改良」
なのだと思う。


元通りの生きづらい生き方(フォーム)を
自分に合ったものに変えて、新しい自分を気付きあげていく。



自分らしい生き方を身につけて作っていった自分なら、
もっと楽に生きれて、ストレスを感じにくい日々を手に入れる事だって
大いに可能なのだ。





「早く、発症する前の自分に戻らなきゃ…」って間違った努力をするのではなく、生きやすさを手に入れた自分、つまり「改良された自分」に
出会うことが真に自分を取り戻したということになるだろうし何より、
病気の出現じたいが、「生き方を変えなさい」と語りかけているのだと思う。



「これ以上この生き方ではあなたはたえられません。
 ヒドいことになってしまいます」


という事を僕達に教えてくれているのだと思う。














身体から発せられる小さなSOSを見逃して病気を引き起こしてしまったのだから、病気からのメッセージにはしっかり応えて、
少しでも豊かな人生を送るキッカケにしていきたい。