過食時の心の変化







過食・嘔吐をすることで、
見たくない現実、自分の無価値さをから
かろうじて自分を切り離そうとしていた。




一人で居ると、”自分が居ない”感じと直面しなければならなくなって、
トメドなく食べてしまう。



これまで人と比較したり競争したりすることで自分が実感できていたけど、一人だと思うと自分が消えていく。





自分が分からない。
自分の声が聞こえない。




自分を感じるのが嫌だけど
自分が居ないという空虚さは、さらに耐えられないのだ。


















だけど、ちょとだけ変わってきてるのかも。




ずっと押し殺していた本当の自分が、
ちょっとずつ芽を出しているのかな、という感じ











過食なのは変わらないけれど、
最近は「お腹すいたなぁ」とか「美味しいなぁ」とか
考えながら食べられるようなった



あと、「今は食べたくない気分だな」って分かる時間が増えてきた。




(もちろん、過食は空腹から起こっているわけではないので
 食べたくないなぁって分かっていても過食嘔吐をしちゃう
わけですけ  ど…)









なんていうか、食べたいという衝動にかられた自分と
ちょっと待って!とブレーキをかける自分がいて、
今はまだ負けているけど、
ブレーキをかけようとする、我慢しようとする自分が目覚めてきたって言う感覚がある。




ふたりの自分が心の中で闘っている。


過食嘔吐に変わる助っ人(健常者は普通に持っているはず)が
ちょっとずつ強くなって勢力を拡大して心を守ってくれようとしているのかもしれない。




ツラくて、過食嘔吐無しでは
まだまだバランスは取れないけれど、
育つかもしれない自分を大切にしてあげたい。



















そんな段階。
8年かかってそんな感じ。



なんて、長い病気なんだ。



医大生が研修医卒業しちゃうよ。






















これからは、もうちょっと自分を大切にして
自分の声を大切にし声をきゃっちできるようになりたい



自分に素直になるためには
次のような事が必要なのかなって思った。







感情を嘔吐にすりかえて発散しない事。 

 内心の不安や葛藤を言葉で証言する「言語化」ができないため、
 暴力や過食という行動で訴える「行動化」をやめる。




・現実を見ないときにも、ゲームとか運動するとか
 代替方法を見つける。





・自分の中に居る”健康になりたい”自分を信じてあげる。
 育ってくるのを待ってあげる




・ストレスのなるべく溜まらない
 自分の軸に沿った生き方を見つける
 他人の期待とか担うべき役割とか、やめる。















自分だけで立っていられる自分を作る
ことが
摂食障害を抜け出す重要な要素なのかもしれない。




自分を育て直す、
このことが治療の主目的なのかもしれない。