過食という快楽からの脱出の為に
これが事実ならば、
過食というワナからは抜け出すのは
なかなかに困難を極めるだろう。
過食したくなるのは
お菓子や甘い物などのエンプティフードだから
脳は満たされない。脳が満たされないからお腹が膨れていようとも
満足を得られない。
満たされない、満足感がないからこそ
満たされたいが為に、
唯一の拠り所である”食べ物”に救いを求める。
食べている事には満足しているが
食べ物の持つ本来の満足感を味わえないような、要するに
脳に良くない食べ物ばかりを選んでしまうのが
また摂食障害の厄介なところだ。
また、拒食・過食・嘔吐を使わずとも
心に感情を溜めて置けるようになったり
適切な方法で感情を処置できる方法を見につけていかないと
脱出する事は出来ないのかもしれない。
だって、摂食障害なしにバランスを取れない生き方だからこそ
拒食過食が現れてくれて支えて”頂いて”いるんだから。
快楽に溺れすぎてますます強い快楽を求める。
食べても食べても満足できずに
結局自分を追い詰める。
そして、食べ物に救いを求める。
ここから抜け出すには我慢をしないといけないんだけど、
我慢をするには、意志とか薬だけでは力が足りないって分かる。
我慢する理由を手に入れないと。
理由を、よりよく生きる具体的な理由を与えてください…
☆☆
(小池龍之介/心の守り方/ディスカヴァー・トゥエンティワン )引用
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快感に慣れればなれるほど、不快を嫌がる力が強くなるのですから、
不快状態に対して打たれ弱くなる、つまり、忍耐強さが失われるのは当然のことです。
こうして私達は快感を最大化する原理に支配されて生きる中で、
いつしかすっかり骨抜きにされて、精神が弱体化していたのです。
そう考えて見ますと、私達現代人はどうしても多量の情報を浴びながら快感を感じる頻度が多すぎるために、苦労してでも
快感と安らぎのバランスをとるべく、
相当気をつけていないと危険だということが分かるでしょう。
快感を感じる量や頻度に一定の制約をかけてやることによって
快感と幸福感の自然なバランスを取り戻すことが肝要と申せましょう。