抱えながら働く!?
摂食障害を抱えながらも
なんとか仕事を続けている人って結構いる。
それも、正社員として残業も厭わずに。
もちろん、生活の為にお金が必要だって事もあるとおもうけど
僕の場合は元からの体力もないし
嘔吐すると頭が働くなってイライラするから人となんか、とてもじゃないけれど、まともに話をすることなんて出来ない。
だから、それってすごい体力だし精神力だなぁと感心してしまう。
まぁ摂食障害になる人は我慢強いからこそ
罹患してしまうわけですけれど。
☆
僕も週3くらいのアルバイトは1年くらい続いたことはあるが
週5日、8時間労働というのは、とてもじゃないができないと思っている。
過食嘔吐をしているととてもじゃないけれど
労働を提供できるような状態を自分では保てないということだ。
過食嘔吐って
たくさんのものを限界まで詰め込んで詰め込んで
それから嘔吐するってパターンが多いらしい。
3ラウンドしちゃった…とか良く聴く。
でも、
僕の場合は少し特殊なのかもしれない。
詰めれるだけ詰めることをしないで
チョット食べてはちょっと吐いて、また食べるというパターンだった。
吐けるくらいかなって?くらいに
食べて詰め込むことよりも、はきたいってのがメインだったので
ちょっと詰め込んでは吐いて
自分が吐けるくらいの最低ラインを超えるくらいを詰め込んだら
また吐いて、みたいな感じだった。
だから、人より吐く回数が多いはず。
ちょっと食べてはカラッポにするようにするから、
まぁ半日くらいはずっとゲーゲーしていたときもあった。
☆
基本的に精神的なものを除外すると
過食するだけって、そんなに体力を使わないんですよね。
もちろん、太る恐怖とか体が多くの食べ物を代謝するために
エベルギーが必要だってのはあるんだけど
過食嘔吐で何が疲れるって、吐くことが疲れるんだよね。
だから、僕は人より低い体力をさらに削った状態では
アルバイトもままならない。
もう満足ってくらいに一気に詰め込んで
1、2回吐いたらもう満足ってタイプだったら
もうちょっと体力あったのかも。
オマケに吐く回数が多いから
常にカリウム値と闘っていたからね。
☆
で、過食嘔吐をしていると
体力や思考力が落ちているから人と話したくないし、
いつ、過食したい衝動が襲ってくるかわからなて自分がどうなるか怖い。
ついでに僕の場合は、おもいっきり水を含んで嘔吐するから
脱水症状になりすぐに喉が渇く。
そして喉が渇くから水を一杯飲んでトイレが近くなる。
トイレが近いと、頻繁にトイレにいくことになるから
そんな姿は恥ずかしいし、
一時間に5回もトイレにいってたら仕事にならないって
わかってた。
そうなると、友達もいない、やりたいこともない、お金もない
だから、外にも出ない。
一日が、常に過食嘔吐との戦いになる。
どうやって食べる回数を少なくしようか
どうやって我慢するようにしようか、時間をどうやってつぶそうか、
もうこんな食べ物が頭を支配するのは嫌だ、消えたい!
っていう思いが駆け巡って、そういう風に考えていることがストレスになって
結局過食が増幅してしまう。
☆
「状況をリセットしたい」
本当に何もかもがリセットされることなんかないってわかっているけれど
全てをやり直してしまいたい、忘れてしまいたい、と思っちゃうほどの
ツラい現状があるのだ。
で、過食している間は食べる事で頭が全てになるから
少なくともその間は、病気を考えなくてすむ。
嘔吐すれば脳が麻痺して何も考えなくて済む。
こんな薬のようなことが食べ物という何の罪悪感を感じることなく
購入できるモノによってできるのだから、
ピッタリだ。
それはもちろん、のちのちには罪悪感につながっていくわけなのだけれども。
社会的な価値として廃人だけど、
生きていく為には、ツラすぎる自分を抱えていくには、
過食嘔吐を抱えながらいきているってのは、仕方が無いのだと思う。
助けてもらっているのだから。
もちろん、お金を産んでいないという意味では価値はゼロごころかマイナスでしかない。