一人では完治できない。
対人関係で負ってしまった傷は
対人関係の中で修復して癒されていくしかない。
自分との対話で自分を知っていくことは避けられない作業だとしても、
他者の存在なくして自由には辿り着けない。
他者あってこその自分。
自分で自分の価値をある程度認める事が出来たなら、
他者との関係性の中に自分の存在価値を見つけ出していく事が肝要だ。
ただただ、過食嘔吐に溺れて死にたくて生きたい日々を繰り返した。
人は二種類のエネルギーが必要なのだと思う。
それは
物質的なエネルギーと精神のエネルギー。
人からもらう精神エネルギーが枯渇していれば
食べ物という物質で求めるのは当然のことだろう。
そのエネルギーを拒否して排除している。
そうすれば、エネルギーの枯渇を防げていないのだから、
社会生活を遅れなくて当然だろう。
摂食障害の罹患は、きっと「他者の助けが無いと、あなたは生きていけないのよ」と言う忠告なのだと思う。
救いのメッセージを見逃す手は無い。
他者と生きていけばいい。
弱さを見せれる強さを手に入れたい。
☆☆
(佐々木正美/佐々木正美 /児童精神科医が語る/岩崎学術出版社 )参考引用
- 作者: 佐々木正美
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人間性とは、共感性の上に育ちます。
他者と共感できる感情を持つことによって、
自分の存在や価値を実感することができます。
少し硬い言い方をすれば、他者と共感できる感情がなければ、
自分の存在意義を実感することができません。
他者と共感できるような経験を積めば積むほど、人間の自尊心が育ちます。言い換えれば、「自分が見えてくる」ということです。
他者がいるから、自己ができる。
自分にとってどのような役割を演じてくれる他人がいたのか。
同時に、相手にとって自分はどのような役割を担うことができるのか。
このように、他者との関係を率直に見つめながら。
健全な人間関係が築かれていくのです。
他者との共感ができなかった。
あるいは極めて不足したまま成長してしまった。
その典型的な結末や不登校やひきこもりであり、自分探しの為の様々な
行動であり、あるいは拒食症や摂食障害、非行などを生んでいくのです。