痩せたいと思わされる社会から飛沫される

「結婚なんてしたら、実家とか相手の両親とかのプレッシャーでどうしても子どもをつくらなきゃいけないような雰囲気になっちゃうでしょ。私、そういうのむかしからいわれなき女性への弾圧だって思ってた」
(砂の上のあなた/白石一文
















結婚をしたら子どもを設けなくてはいけない。
夫婦は子どもを作るための契約関係だ。
はやく最大の親孝行をするべきだ…



いつしか、社会(周り)からの望みとプレッシャーを
自分の欲求や成すべきことだと内在化
してしまい、
本当は子どもなど欲しくないのに、
出産と言う行動へと向かわせる。



これはある意味で、社会病理といえる。
社会からの要請と強制によって
あたかも、自分は子どもを欲しいと思っていると錯覚させられているのだ。















■社会病理としての精神疾患はいっぱい在る

だとすると、
摂食障害は社会が作り出すのではないだろうか。





人間は痩せたほうが良い評価→
良い評価を得ることが人間として素晴らしい→
痩せてないと認められない→痩せなきゃ→
過度なダイエット→摂食障害



という流れ。



社会に溢れている正しさ、流れをいつの間にか自分の成し遂げるべきものと錯覚させられてしまう。



痩せたいのはなぜか。
いつのまにか、自分の信念が社会に吸い取られ、
その社会に溢れる流氷物を取り込んでしまっているのではないか。。


難しいことかもしれないが、自分で自分を生きる、ことが
大切なのだと思う。










■リアルな人間関係を持てない摂食障害者たち





自分が他人からどう評価されるかということに捉われている人と
話をしていると、「リアルな人間関係が少ない」ことがわかります。


想像上の人間関係はたくさんあるのです。



「実際のリアルのやりとり」というのは、自分の気持ちを伝えて、
相手の気持ちも聴いて、という心のレベルでの交流のことです。
そもそもが、相手からの評価ばかりを気にする状態になってしまうと、
自分の本心を言う事はなかなかできませんから、やりとりにならないのです。

摂食障害、社交不安障害など、「形」にとらわれている病気になる人たちは、ほとんどが、リアルなやりとりがない。何で痩せたいのかといえば、
モデルさんとか芸能人の人たちが基準だから。

リアルの世界ではなく、選ばれた人たちと自分を比べて堕ちていく。















ダイエットによって体重を支配しようと思ったのに
気づいたら、社会の基準に合わせるために体重に管理される自分に
成ってしまって
いるのではないだろうか。



自戒を込めて…