突き上げてくる恐ろしい食欲は当たり前の反動

僕は過食嘔吐なんです。


最初の方、高校3年で摂食障害になった時は
今思えばほんの些細なダイエットがきっかけで拒食からはじまったのですが、ある瞬間から食欲をせき止めることが出来なくなって過食になって、すぐに嘔吐を覚えました。

(ダイエットには痩せる事以外で自分の価値を上げられそうな要素が見当たらなかった、という自尊心の問題もあったかもしれませんが)




食欲が脳から湧き出てくるような感じ。






自分じゃない自分が猛烈に食べ物を求めているのを
もう1人の自分では制御しきれなくなってしまう。





異常な食欲は何か自分の考え方が悪いのだ
(意志が弱くて抑えられないのだ)と当時は思っていましたが、
体のことを少し勉強をしてみると
あれは意思の力でどうにか出来るものではありませんでした。


本来食欲は意志の力で支配するものではありませんよね。
それをたまたま意思で抑えることが出来る時期(拒食期)があって、
けど身体は飢餓状態にある。




その飢餓を回復させようとする身体の本能的な機能として、
過食が湧き上がってくるのって、当然
なんだなって。




だって、今まで足りないで過ごしてきた分を
補って生命を保とうとするのだから。


それをさらに頭で押さえつけようとするから
どんどん飢餓が進んでいってしまって
過食と拒食のサイクルができあがってしまう。








いわば、頭(痩せたい)と身体(食べたい)の
応戦の状態が、摂食障害の本質
なのだ。