食欲の正常化を目指す






心を埋めるために食べ過ぎてしまうっていう事と、
食欲を正常に戻すっていう事を
別に考えた方がいいのかもしれないって思った。




つまり、食欲や満腹中枢が正常に働いていないことを
心の空洞のせいにするのをいったん止めて
みると何かしらのキッカケが見えてくるのではないかと思った。







そして、心の枯渇が過食を生み出すという考え方を捨てて
まずは食欲を正常にする訓練をすることが必要なんじゃないかって言う仮説に辿り着く。




なぜ痩せたいのか?心が満たされて居ないのか??っていう疑問は
ひとまず置いておく。

















心の問題があったかもしれないし
言いようの無い寂しさを抱えているのかも知れない。


それでもまず、
食欲が異常になっている、という間違いない現実を受け容れて
是正していく事が大切
なのかもしれない。
















心の問題が原因で拒食や過食という”結果”が現れているという見方に対して、食事を減らすことが”原因”で拒食や過食という結果とともに、
心の問題という”結果”も現れているのではないか?という指摘もある。






強いやせ願望がなくても、
過食を止める方法を知らないために、
それまでのダイエット行動を続けてしまう場合がある







痩せたい気持ちがなくなっても、
ほんの少ししか食事を摂らないとか
吐いてしまうようなことが続けば、
身体的には飢餓状態が続いてしまい、
過食衝動はなくならないのだ。






もしも、過食が心の空洞を埋める為に起きていたとしても
それはもう心の欠損を埋める為に必要な材料なのだと思い、
食べ物に支えられているんだなぁって納得してしまう。



で、支えられているんだから、吐かない。





こういう前向きな諦めと、その時に存在する自分をそのまま受け容れる姿勢の積み重ねがいつしか食欲を正常に戻していくかもしれない。





心の問題はともかく、
摂食障害という症状だけでも緩和させてくれるかもしれない。






食事は心ではなく脳が司っているのだから
脳を正常に戻してあげる事が大切だ。



脳が求めるものを必死で痩せたいとい思考(頭)で我慢させてきて
脳のバランスが崩れたのなら、脳を回復させる事が先決だ。


心の空洞が強くない人にも
食欲は存在している。



心の空洞によって食欲が亢進しているのなら、
心のバランスを保てるレベルの食欲を
受け容れていく事が必要なのではないだろうか。







☆☆



摂食障害の語り 参考引用




摂食障害の語り―「回復」の臨床社会学

摂食障害の語り―「回復」の臨床社会学



Kさんは初めて、
食事を抜いたり絶食したりすることが
過食を引き起こしていることをしった。




規則正しい食事を続けていくと、
最終的には元々の体重の当たり、50キロ前後で
体重が安定するようになった。



絶食と過食を繰り替えてしていた時期は
最高76キロまで体重が増えた。





Kさんはの場合、まず最初に
過食の為に生活がままならなくなり、
痩せたいなどと言っている場合ではなくなる段階があった。


ここで痩せ願望は緩和している。

だが、過食は収まらなかった。


そして次にダイエットをやめて一定量食べれば過食は治るという
「知識」を得て、それを実践した段階があった。
この二つの段階を経て彼女は回復へと至った。