心に比例する体重
心が満たされていない人がダイエットを成功させるのは
困難を極めるらしい。
じゃあ痩せている人が必ずしも満たされているかと言ったら
そういうエビデンスは無いらしい。
ただ、心が満たされている人がデブといわれる
領域まで達することはありえない。
(体質とか骨格などの関係でポッチャリと呼ばれる事はあるかも)
☆
食欲と心は深い関係にある。
ストレスが溜まると、
お腹の空き具合を無視して食べたり飲んだりしたことって
誰しも一度や二度くらいあるものだ。
あるいは、親しい人が亡くなった際には
何日もの間、満足な食事なんか出来ないことだってある。
恋愛が上手くいって嬉しくても、
恋愛がうまく行かなくて悲しくても、
食事がノドを通らないことがある。
そう思えば、なんとなく納得できる気がする。
食欲は大脳がコントロールしているのではなく
心でもコントロールされているような気がしてくる。
そして、心が満たされている人は、
自然と適正量を食べるようになるそうです。
恋すると女性がキレイになるって言うのは
毎日がキラキラしていて、心が満たされている状態だから、
という事と、大いに関係がありそうです。
心の状態を抜きにしてダイエットは
語らないのです。
☆
幸福に生きている人は、
決して不自然に食べ過ぎることはありません。
逆に、心にぽっかりと穴が開いたように感じている人、
寂しかったりや周囲に認めてもらえていないと感じている人は
心の満たされない感を、お腹が満たされていない状態と
勘違いしてたくさん食べてしまいます。
でも、カラッポなのは胃ではなく心なので
いくら食べても心は満たされない。
食べても心は満たされることがないので、また食べてしまう。
まさに悪循環です。
心の飢餓感がイライラ発生させ、そのイライラを発生させ、
そのイライラによって巨大な食欲が発生してしまうのです。
ダイエットに失敗してしまうのは、
本気で痩せたいと思っていないのでも、
意思が弱いからでもなくて、心が飢餓しているんですよね。
だから、ダイエット方法や食材にこだわる前にまずは、
心の満たすことが重要です。
☆
心が満たされないって、概ね1人でいる、つまり
ツルむ相手がいないから寂しいんだよね。
で、誰もつるまないから、自分の身体をそんなに大切にしない。
だから生活全体がテキトーになる。
人は、自分の為だけに自分を大切にすることは
なかなかに難しいのだ。
これが男は早く身を固めたほうが良いって
言われる理由かも。
自分だけの食事ってテキトーになりやすくて
ジャンキーなハンバーガーとかカレーのように
炭水化物オンリーくらい高カロリーで
消化にも良くない食事になりやすいから太ってしまうっていう
要因もあると思う。
あるいは、食べ物を食べるエンドルフィン、ドーパミンが分泌されて
気分がよくなるってのもあるし、甘い食べものはセロトニンと
(短期的には)同じような働きをするので
食べている間だけは
少し幸せな気分になれるという効用もあると思う。
ただ、食欲が満たされても
心には幸せが溜まっていくことは無いので…
☆
「私の外面なんか見ないで
内面を見てくれる人がいいなぁ」って
言っている時点で、
自分の外面を否定しているあなたは「心のブス」なんだよ!
みたいなセリフを女性タレントが言っていた気がする。
確かに、内面で勝負しようとしている人が
外面を気にしない人がいいなぁって言う。
これって、
誰よりも自分自身が自分の外面にコダわっている、
つまり外面で勝負しようとしているって証なんだよね。
で、コンプレックスを抱えていて、自分で自分が嫌いな人って
コンプレックスを隠そうとする。
隠そうとすると不自然な振る舞いになってしまい、
相手にも不自然さが伝わってしまい、仲良くなるのに壁が出来てしまう。
人って基本的には繕ってない自然な状態のその人に惹かれるはずで
不自然な人のヨソヨソしさを避ける傾向にあると思う。
大切なのはきっと、
現状の自分に80%くらいは満足感を感じて、
なおかつ残りの20%の部分をさらに良い方向にしていこう!みたいに
自分で自分に80%くらいの満足を持てるようになることなのかも。
無いものねだりで満足感が無く、心が飢餓感で溢れていたら
いつまでたっても、ダイエットは成功しない。
自分で自分を肯定してあげて
心の飢餓感が解消されていけば
そのうちに食事が正常になり、
結果的に代謝が良くなり、肌がきれいになり、スリムになっていけるのではないだろうか。
ダイエット失敗には
強い自己否定が隠れている事が
多い気がした。
☆
摂食障害でも、
食べ物に縛られないで
生活して、健康的なダイエットに戻していくには
心の問題から着手することが、やっぱり大事なのだろう。
食べること、吐くこと、
そんな行動ばかりを辞めさせて治そうとしても
意味が無い。
心が満たされなければ、
いつまでも過食衝動は終わらないのだから。
だから、何が原因で心が飢餓状態なのかということを
きちんと自分と向き合って、足りないものを埋めていく。
このことが、摂食障害を治していく上で
大切なのだと思う。
食べたい、吐きたい、痩せたい、という
思いの裏にある心の飢餓に焦点を当てた治療が望まれる。